笠井 浩
経営者として。

春日部で働く経営者としての日々

「地鎮祭」に思うこと

建物を建てるとき、整地が済み、工事が始まる前に行うのが地鎮祭です。
その土地の神(氏神)を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得る。
そして、そこから始まる工事の無事を祈る。
建物に関わる人たちの繁栄を祈る。
そんな、厳かで、大切な儀式です。
そして、地鎮祭では、その建物づくりに関わる
さまざまな人たちと顔を合わせることになります。
施主様やその御家族はもちろんのこと、棟梁、鳶、設計者、施工者……
いわば、「家づくりの“チーム”」が、完成までの「これから」を誓い合う、
大切なファーストミーティングの場でもあるわけです。
地鎮祭に出席させていただくとき、その崇高な雰囲気に、
いつも身が引き締まる思いになるのと同時に、
心の底にあった「やる気」という小さな灯りが、
格段に明度を上げることを感じます。
その推進力となったのはきっと、
「住まう側」と「つくる側」が「顔を合わせた」という事実。
お互いの「顔が見える」家づくりは、安全・安心につながるはずです。
「こんな人が、私の家を作ってくれているんだ」
「こんな人が、これからつくる家を大切にしてくれるんだ」
そんな出会いがあるのが、地鎮祭という儀式です。
 

地鎮祭は、土地の四隅に青竹を立て、

その間をしめ縄で囲って祭場となし、

斎主たる神職(神主)のもと、

建設業者・設計者・施主らの参列の上

で執り行います。

 

 

祭場の中には、八脚台という木の台を並べ、

その中央に神籬(ひもろぎ、大榊に御幣・木綿を付けた物で、

これに神を呼ぶ)を立てて祭壇となし、

酒・水・野菜や果物などの供え物を供えます。