笠井 浩
経営者として。

春日部で働く経営者としての日々

「愛する土地を守る」ということ

消防団の活動を始めてから、気がつけば、
20年もの月日が経ちました。
 
消防団というのは、
常勤の消防職員が勤務する消防署とは違い、
火災や大規模災害発生時に自宅や職場から現場へ駆けつけ、
その地域での経験を活かした
消火活動・救助活動を行う人たちのこと。
そのメンバーである消防団員は、
普段は各自の仕事に就きながら、
平時の予防・防災活動と、
火災時の消防・防災活動に従事します。
 
春日部の分団に所属したはじめの頃は、
あまり面白みを感じられなくて、
月に一度の訓練や集会にも身が入らなかったものでした。
でも、訓練でポンプ社の使い方を覚えたり、
“地域を守りたい”という、同じ思いを持つ人たちと
触れ合っているうちに、自分の毎日の中で、
消防団の活動は重みを増していきました。
 
火災や災害などの現場では、本当に、
思いがけないことが起こります。
そんなとき、焦らず行動できる自分を支えてくれるのは、
繰り返してきた訓練での経験。
そして、月に一度会って、会話をすることで、
気持ちを“合わせて”きた他の団員との「絆」に基づく
チームワークへの自信です。
 
年に二度の、部隊全体での訓練。
そして、月に一度の分団での訓練。
春日部を愛する人、埼玉県を愛する人たちと、
一緒に汗をかく時間を、これからも大切にしたいと思います。
 
消防団では、火災消火の基本的な
操作の習得を目指すための手順、
ポンプ操法の訓練を平常時に
行っている。
操法訓練の他にも、災害現場での
後方支援や、負傷者の応急救護処置
などにも対応できるよう研修会を
開くなど、防火防災訓練にも力を
入れている。