春日部ひろし歩き

春日部で育ち、地元で二つの会社を経営する男です。

Kasukabe

第7歩 師匠の金言。キムチの辛さと旨味

大学2年生のとき、父に連れて行かれた

渡良瀬川の川っ辺りにあるコースでの早朝ゴルフ。

いま思えば、あれが、ゴルフとの出会いだった。

スコアがどうだったかは覚えていない。たぶん、散々だったんだろう。

でも、若者のスポーツではない! と思っていたのが、

少し意識が変わったのは確かでした。

グリーンに向かって伸びていくフェアウエイと、

芝の緑の清々しさ。

吹く風はときどき心地よく、ときどき忌々しく。

 

それからもう、30年以上の時間が経ったが、

ゴルフはいまだに、自分の「日常」の中にある。

そこで出会う人たちは、「仲間」だったり、「ライバル」だったり、

そしてその時々で「師匠」だったり。

時を経て、関係性がいろいろ変わっていくのが、また面白くて。

 

プレー後や、仲間とゴルフの話がしたくなったときに、

足が向いてしまうのは、春日部の焼肉・韓国料理店「両斑(ヤンバン)」。

ここの社長のワタナベさんは、このところの自分にとっての「ゴルフの師匠」。

ワタナベさんの、韓国出身の奥さんがママさんで、

そのママさんのお姉さんが調理担当。

出てくる料理は、みんな本格的な韓国料理だ。

旨味の強い辛さが後を引くスンドゥブも、

牛骨の深みあるダシが効いているコムタンクッパも、

具材のバランスが絶妙で、気がつくと酒が進んでいるチャプチェも、

辛味噌を効かせた豚の三枚肉や、極上ハラミなどの焼肉も、

まるで、韓国の友人宅で御馳走になっているような、

じんわりと沁みてくる、家庭的で、でも一般家庭では中々出せない味。

 

「ヒジの使い方が甘いんだよ」「力、入りすぎなんだ」

「若さに任せちゃってるねぇ……」

今宵もワタナベさんと、先日ご一緒したゴルフの反省会。

師匠の言葉は、この店のキムチばりに辛いが、旨味もたっぷり。

また進みます。ハイボールが。

 

 

※追記

2019年9月、ヤンバンのオーナー・渡邊良一さんが、

ご病気により急逝されました。

謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。

 

両斑(ヤンバン)

埼玉県春日部市中央1-7−5

春日部西口より、徒歩3分

048-754-5529

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